
今回はパイロットのキャップレス マットブラックの紹介です。実際に3年ほど使用してきて感じている良さやデメリットも踏まえて紹介していけたらと思います。
この記事はこんな方におすすめです。
- キャップレス万年筆に興味がある
- 使用した感じ実際どうなのか
- ノック式の万年筆ってどうなの?
- マットブラックって?
このような疑問をもたれている方は是非最後までご覧ください。
Contents
キャップレス マットブラックについて
まずはキャップレス マットブラックの詳細についてです。以下はパイロット公式のサイトでの掲載です。
「キャップレス ブラックマット」は、ボディ全体を「艶消しの黒」でまとめたノック式万年筆です。
ペン先は18K、ペン種は極細・細字・中字をラインナップ。ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンでお使いいただけます。
艶消しの洗礼されたデザインでかなりかっこいいですよね。
字幅 | EF, F, M |
ペン先 | 18K |
仕上げ | マットブラック |
仕様 | コンバーター/カートリッジ両用 |
重さ | 30g |
この見た目でコンバーターの両用式なのもいいですね!
次は実際に筆者が使用して感じているメリット/デメリットを紹介していきます。
メリット
①利便性の神!ノック式万年筆
何と言ってもこの万年筆の最大の利点は、ノック式だということです。いつ、どんなときでもサッと書くことができます。まるでボールペンのように、、、
通常の万年筆は、ねじ込み式と嵌合式に分けることができます。ねじ込み式とはその名の通り、本体を回して締める方式で、嵌合式はよくある筆記具と同じく引き抜く方式です。
通常の万年筆ではどちらにしても筆記を開始するまでにワンステップかかりますが、ノック式のことでそのまま書き始めることができます。
また、ノック音もSARASAボールペンよりすこーし大きいくらいまで押さえられているため、ビジネスや学校でも使用しやすいかと思います。
②マットな質感・洗練されたデザイン
表面がマットな質感で仕上げられているため、かなり落ち着いた印象をもっています。
仕事場で使用していた際に同僚にペンを貸す機械がありました。貸したときにいわれたのは
「これ万年筆だったの!!!見えない!!!」
でした。
よくも悪くも目立つ万年筆という筆記具ですが、この万年筆は悪目立ちをしないことはメリットになると思います。
③しっかりとした書き味
キャップレスはかなりペン先が小さいです。
先日紹介したブラックラスターはかなり大振りのペン先をもっていましたが、こちらはかなり小降りのペン先をしています。

初めは「どうせ書き味悪いんだろうな」と思ってなかなか購入には至りませんでした。
しかし、あるときふらっと寄った文具店でキャップレスがあったので、試筆させていただくと思った以上にスラスラ書けて、滑らかな書き心地ではないですか!!
しかも、他のキャップレスの多くはペン先がステンレスですが、マットブラックは18kのペン先が搭載されています。
さすがパイロットの万年筆。
ほどよく柔らかく、かといってしなりすぎない。これが書きやすい。
④経年変化も味わえる
3年ほど使用してきて、すこーしずつ表面が滑らかになってきて、光沢感が出てきました。
これが嫌な人もいるでしょうが、経年変化が好きな人にはたまらないでしょう。素材も真鍮が使用されているため、いつかは金色も見えてくるのかも、、、
使用すればするだけ味が出て、自分だけの万年筆になっていく。まさに相棒ですね。
⑤コンバーターも使用できる
キャップレスはコンバーターも使用することができます。

使用できるコンバータはCON40のみですが、この利便性と見た目でコンバーターが使用できるだけでもすごいことです。
皆さんのお気に入りのインクをいれて手帳を鮮やかにすることができます。
デメリット
ここからはデメリットも紹介していきます。
①あくまで利便性
利便性がいいのが最大の利点ですが、万年筆の良さであるゆったりとした筆記感と味のある筆跡は他の万年筆に比べるとどうしても劣ってしまいます。
そのようなものを求めるときはキャップレスは向かないかもしれません。
特にEFニブはかなりカリカリした書き心地なるので、一回試筆することをおすすめします。
②所有欲を満たすわけではない
スタイリッシュな見た目と利便性。
しかし万年筆らしい豪華な見た目や大きな装飾のあるペン先はこの万年筆にはありません。
そのため、所有欲を満たしてくれるかといわれると、そうではないと感じてしまうのが正直な感想です。
しかし仕事や学校でもどんなときも万年筆を使いたい!という人や便利で書きやすい筆記具がほしい!という人には逆に自信をもっておすすめできます。
③コンバーターがCON40しか使用できない
お気に入りのインクをどうしても使いたい。なおかつ仕事や学校でバリバリ使用したいという人には向かないと考えます。
かなり容量の少ないコンバーターなので、かなり文字を書くことがあるのならコンバーターの使用はおすすめできません。私もかなり文字を書くのでカートリッジを使用しています。(愛用はパイロットのブルーです。)
インクがなくなったらすぐにカートリッジを交換。すぐに筆記できるキャップレスの利便性を最大限生かすにはカートリッジがいいかもしれません。
どんな人におすすめか
ここまでメリット/デメリットの両面から紹介してきました。
まとめると、
- 職場や学校でも万年筆を使用したい!
- マットブラックの質感が好き!
- 手帳やメモ書きにも使用できるくらいサッと書ける万年筆がほしい
- 第2の実用性のある万年筆を探している
このような方は是非ご検討してみてください。