
今回は野原工芸の木軸ボールペンについて紹介します。
筆者はもともと7年前にスリムタイプのシャーペンで購入しましたが、半年ほど前にボールペンに変更しました。
どちらも使用した感想や経年変化が気になる方は是非ご一読ください。
野原工芸
文房具好きなら一度は聞いたことがあるであろう野原工芸。
100年以上にわたって木挽屋として続いており、一つ一つ手作業で確かな品質の製品を作り続けています。
国内問わず原木から仕入れ、製材乾燥まで自社で行ない、最高の状態で保管、加工しているからこその持ったときにわかる作りの良さ。
木軸だからこそ、長く使う物だからこそ、最高の品質とアフターケアを大切にされているブランドです。
オススメな点
ここからは筆者が7年使用してきて感じた良い点を紹介していきます。
筆者が購入したのは、楓のスリムタイプのシャーペンでした。
軸は今のラインナップでいうと「板屋楓」です。
半年前に修理に出したタイミングでボールペンに機構を変更したため、今はスリムタイプのボールペンです。
自分だけのペン!きれいな経年変化
7年使用してきて購入当初とは見た目はかなり変わりました。
購入当初の楓はかなり白っぽく、所々縮杢があるところは輝く感じで、色白美人な佇まいでした。
しかし、長く使用することで全体的に飴色になってきて、購入当初の縮杢もかなり飴色になり、きれいに経年変化させることができました。

基本的に手入れと言えるほどのことは特にしておらず、ずっと勉強やノート取りで使用していただけです。
1,2年に1回購入時についてきたオイルで汚れを取ってあげたかな?あげてないかな?位の物です。
それでもこれだけきれいな経年変化をしてくれる楓の軸もすごいのかもしれません。
実際、オンラインサイトを見ても3段階評価中経年変化の項目で2段階目なので、楓自体がかなり経年変化しやすいのかもしれません。
楓の経年変化の魅力は、色が濃くなる+軸のきれいさです。
軸の特性上、縮杢で縞模様のような模様が出るので、どの角度で見るかによってかなり表情が違います。

他の方の野原工芸の経年変化を見ていると、ケヤキやウメの軸を使っている方はより色が濃くなっているので、色を濃くしていきたい方はそっちの方が良いと思いますが、木軸の表情も普通と違う物が言い方は楓はかなりオススメできます。
しっかりとしたアフターケア
これは最近までは感じていなかったのですが、実際に修理と機構の交換に出したときにすごく感じました。
6年半ほど使用して金具がかなり痛み、塗装ははげ、クリップはグラグラということで交換してもらいたくなり、ついでにボールペンの使用頻度が上がっていたので、一緒に交換してもらいました。
交換時にはシリアルナンバー?のようなもの(購入時についているはず)を教えないといけないのですが、筆者はそれをなくしており、途方に暮れていると、調べてくれ、修理を受けてもらえました!
実際に金具交換から戻ってくると軸もピカピカに磨かれた状態で戻ってきて、新品みたいでした。
今までどれだけ手入れしていなかったのかを痛感しました、、、
金具もきれいになり、今まで以上に愛着がわいてきて、それから更に使用頻度が上がりました。
木軸のペンということで長く使っていけますが、アフターケアがしっかりしていないと壊れてしまったときに大変です。
その点は自身を持ってオススメできます。
筆者は今後も使用しますし、今度は黒柿とかハカランダの軸も購入してみたいな~なんて。
ちょうど良い重量感
ほどよい重量感です。(30~32グラムくらい)
クルトガみたいなかなり軽い部類のペンを使用されている方にはかなり重たく感じてしまうと思いますが、持ってみるとかなり気持ちいい。
重みがしっかりとあるので、書いていて安定感がすごいです。
軽いペンだと早く書くとペンに持って行かれる感覚がありますが、そんなことは起こりません。
しっかりと書いている感があり、その点は高級感と言えるのではないでしょうか。
気になる方はハンズなどで店舗取り扱いがあるところもあるので、試しにもたれてみてください。
ボールペンに変更してからもそんなに変わらないので、その点も気にしなくて良いと思われます。
総評
いかがだったでしょうか。
今では1本8,800円~とかなり高額な商品になりましたが、それでも出す価値がある物だと筆者は感じています。
ずっと同じ物を使い続ける。
物を大切にしたくなる一品を是非試されてみてください。
